
新型コロナウィルスによる飲食店の経営不振を救済するため、GoToEatキャンペーンが実施されています。
とてもお得なキャンペーンなので利用してみようと思ったのですが、面倒くさかった上に、結局私は使うことが出来ませんでした。
お寿司が食べたい!
先週の日曜日、夫が突然、
と言いました。
この一言を聞いてしまったら、私も子供達も頭の中がお寿司でいっぱい。家から車で10分のところにとても美味しい回転寿司屋さんがあるので、そこに行くことにしました。
この回転寿司屋さんは、普通の回転寿司屋さんより値段が高いのですが、とても魚が新鮮で美味しいのです。
新型コロナウィルスのせいでずっと外食を控えていた私は「久しぶりに行きたい!」とテンションが上がってしまいました。
GoToEatキャンペーンを使ってみよう・・と思ったけど
お寿司にウキウキしながら「GoToEatキャンペーン」の存在を思い出した私。GoToEatキャンペーンでお寿司が安く食べれるのか、調べてみることにしました。
こちら(↑)は農林水産省の公式ページです。とても立派な今どき風デザインのホームページですね。
見てみると、GoToEatキャンペーンを利用する方法は2つ。プレミアム付き食事券を購入するか、指定のグルメサイトからオンライン予約をします。
プレミアム付き食事券
プレミアム付き食事券は、25%割り引きで購入できる食事券です。例えば、10,000円で12,500円分の食事券を購入することが出来ます。
食事券の購入方法や販売場所は自治体により異なり、ホームページ上に公開されています。しかし現在は、ほとんどの自治体が準備中になっていてまだ購入できない状態です。
私が住んでいる地域でも、まだ販売開始されていませんでした。
指定のグルメサイトからオンライン予約
ぐるなびや一休.comなどのグルメサイトからGoToEatキャンペーン対象の店舗にオンライン予約し、来店します。
来店すると1人1,000円分のポイントをもらうことができ、次回来店時にポイントを使って食事をすることが出来ます。
家族4人で来店すれば次回は4,000円引き!とってもお得ですね!
結局使えなかった、GoToEatキャンペーン
私は今、お寿司を食べに行きたいけれど、キャンペーン期間中にもう一度外食をするかどうかは分かりません。「ポイントはもらったけれど、使わないうちにキャンペーン期間が終わってしまった」なんてことになりそうな予感がします。
そしてGoToEatキャンペーンは対象となる店舗が限られていて、どこのお店でも割引きになるわけではありません。
調べてみましたが、私が食べに行きたかった回転寿司屋さんはGoToEatキャンペーンの対象外でした。
私が住んでいる地域でGoToEatキャンペーンの対象になっている店舗は、居酒屋ばかりでした。
なぜ面倒くさい?政府のキャンペーン
それにしても、なぜ政府が行うキャンペーンはこんなに面倒くさいんでしょう。
まず、どの店舗でGoToEatキャンペーンを実施しているのかを調べないと分かりません。
そしてどのサイトから予約すれば良いのか、どこでプレミアム付き食事券が購入できるのかも調べないと分かりません。
「調べないと・・」と思った時点で私は面倒くさくなって、「やっぱりいいや」と止めてしまいます。
しかも今回は調べた結果「使えない」ということが分かりました。今後、他のお店に行きたくなったとしても、もうGoToEatキャンペーンを利用しようとは思わないでしょう。また調べるのが面倒くさいからです。
イギリスのGoToEatキャンペーンは簡単
日本に先行してGoToEatキャンペーンを実施してニュースになっていたのが、イギリスです。
イギリスの場合は、お店の前にGoToEatキャンペーン対象店であることが分かる大きな看板が出ていて、誰でも予約なしで利用できました。
お店に入って注文すると、定価の半額の支払いを要求され、その場で支払っておしまい。お店側は、政府に半額分の支払いを請求します。
これなら何も考えずに、誰でも簡単にGoToEatキャンペーンを利用することが出来ますね!
日本のGoToEatキャンペーンが面倒くさい理由
日本のGoToEatキャンペーンは、食事券発行、オンライン予約、実績確認監査等、相談窓口・申請案内等を外部委託しています。(→【農林水産省】GoToEatキャンペーンより)
外部委託しているので、利用者はオンライン予約事業者などを通してGoToEatキャンペーンを利用することになります。そのため一手間かかる、面倒くさいキャンペーンになっています。
そして、外部委託された事業者には税金から委託費が支払われています。
こうなるとGoToEatキャンペーンで一番得しているのは、飲食店ではなく外部委託された企業のような気がしてきます。
GoToEatキャンペーンは、困窮している飲食店を救うための政策のはずです。それなのに、応援したい身近なお店を選べなかったり、すぐに割り引きを受けることが出来なかったり。
なんだかモヤモヤするキャンペーンだなあと思いました。