初めての帳簿付けで私が迷ったのが、経費をクレジットカードで支払った場合の、記帳方法です。
青色確定申告に対応した帳簿を作成するためには、複式簿記・発生主義で記帳する必要があります。
私はクレジットカードでの支払いを発生主義で記帳する方法がよく分からず、無料記帳指導の税理士さんに教えてもらいました!
発生主義とは
帳簿の付け方には発生主義と現金主義の2種類があります。
青色確定申告を行い、65万円の所得控除を受けるためには発生主義で記帳する必要があります。
発生主義と現金主義については、以下の記事をご参照下さい。↓
クレジットカードの支払いは発生主義?
クレジットカードで経費を支払った場合、取引額が確定した時点と、実際に銀行からお金が引き落とされる時点とにタイムラグがあります。
この場合、発生主義で記帳するにはどうしたらよいのでしょうか?私は混乱してしまいました。
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クレジットカード決済の記帳方法
例として、以下のクレジットカードでの支払いがあったとします。
6月18日に、備品として鉛筆1本(40円)を購入した。
支払いはクレジットカードの1回払い。
代金は7月30日に、銀行口座から引き落とされる。
正しい記帳方法
発生主義・複式簿記のルール通りにクレジットカードでの支払いを記帳すると、以下のようになります。
日付 | 借方 | 貸方 |
6月18日 | 備品 40円 | 未払金 40円 |
7月30日 | 未払金 40円 | 普通預金 40円 |
でも大丈夫!クレジットカードの記帳には例外が認められているのよ。
例外的な記帳方法(簡単!)
本来は、クレジットカードでの支払いも発生主義での記帳が義務づけられています。しかしクレジットカードの支払いを基本ルール通りに記帳すると複雑になってしまうため、例外として取引が発生した日の記帳だけ、または、お金が引き落とされた日の記帳だけでも良いことになっています。
日付 | 借方 | 貸方 |
6月18日 | 備品 40円 | 普通預金 40円 |
私のように、家族カードを使用していてカードの引き落とし口座が夫の口座(事業用ではない、プライベートの口座)になっている場合は、「事業主借」で記帳します。
日付 | 借方 | 貸方 |
6月18日 | 備品 40円 | 事業主借 40円 |
※家族カードの記帳方法は、以下の記事をご参照下さい。↓
記帳するタイミングについて
クレジットカードでの支払いは、支払いが確定した時点と、実際に銀行口座からお金が引き落とされた時点の2つの時点があります。
支払いが確定した時点で記帳するか、実際にお金が引き落とされた時点で記帳するかは、あなたのやりやすい方で良いですよ。
どうやら厳密な記帳方法は決まっていまいようです。ただし、実際にお金が引き落とされた時点で記帳する場合には、注意しなくてはならないことがあります。
例えば、こんな場合。
2018年12月にクレジットカードで決済したが、実際の引き落としは2019年1月である。
2018年に発生した取引は2018年度の帳簿に記帳しなくてはなりません。引き落とされた時点だけ記帳すると、矛盾が生じてしまいます。
「未払金」が登場すると記帳が増えて面倒くさいので、私のお勧めは「支払いが確定した時点で記帳すること」です。
領収書は、クレジットカードの明細書?
クレジットカードでの支払いが経費として認められるためには、領収書の保管が必要です。
お店で商品を購入したときは、購入時にもらうレシートを保管しておけばOK!オンラインショップで商品を購入したときは、オンラインショップから送られてくるメールを印刷して保管しておけばOKです。
自分の記帳方法をきめておこう
クレジットカード決済の正式な記帳方法は複雑ですが、例外が認められているので自分のやりやすい方法で記帳しましょう。