確定申告・記帳

夫名義の家族カードで支払った経費の記帳方法は?税理士さんに聞きました

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買い物

個人事業主であり主婦である私は、家族カードのクレジットカードを利用しています。家族カードでの支払いは、夫の銀行口座から引き落とされます。

私の仕事の経費を家族カードで支払った場合は、どうやって帳簿に記帳したら良いのでしょう?迷った私は、帳簿への記帳方法について税理士さんに教えてもらいました!

家族カードで経費を支払ったら、どう記帳する?

私は家族カード(※注1)を、仕事の経費の支払いにも使っています。例えばオンラインストアで書籍を注文する場合、家族カードで支払います。家族カードは夫名義のクレジットカードなので、引き落とし口座は夫の銀行口座です。

※注1 家族カードとは

家族カードとは一般的に、主契約者と生計を一にする配偶者・親・満18歳以上の子が無審査で持つことのできるカードのことです。

夫が契約しているクレジットカードの家族カードは、引き落とし口座が夫の口座になります。家族カードを使うと、家族の買い物を一つのポイントにまとめることができるので、クレジットカードのポイントが貯まりやすくなってお得です。

また、家族の引き落とし口座が一ヶ所になるので、家計の管理がしやすくて便利です。

すみれ
すみれ
私の仕事の経費だけど、引き落とされるのは夫の口座。

これってどうやって帳簿に記帳すればいいの?

私は、帳簿上の預金残高と実際の預金残高が一致するように、仕事用の銀行口座を用意しています。(※詳しくは、以下の記事を参照して下さい。↓)

勉強
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夫の銀行口座から私の経費を支払ってしまうと、私の仕事用の銀行口座の残高と、帳簿上の収支が合わなくなってしまいます。こんな時の記帳方法について税理士さんに聞いてみました!

便利な「事業主借」で記帳しよう!

すみれ
すみれ
クレジットカードの引き落とし口座が夫の口座なんです。経費をクレジットカードで支払った場合の記帳方法が分かりません!
税理士さん
税理士さん
そういうときは、便利な「事業主借」を使って記帳しましょう!

「事業主借」「事業主貸」とは

「事業主借」「事業主貸」は、勘定科目(※注1)のひとつですが、とっても便利な勘定科目です。

※注1 勘定科目とは

勘定科目とは、事業の収支の具体的な内容を表す項目名のことです。

例えば、以下のような勘定科目があります。

勘定科目 意味
売掛金 サービスや商品を提供して得た収益で、まだ未収金のもの
売上高 サービスや商品を提供して得た収益で、集金済みのもの
すみれ
すみれ
勘定科目名に決まりはない(自分で勝手に作ってもOK)けど、一般的によく使われている科目名を使うと意味が推測しやすく、分かりやすい帳簿が出来るよ!

企業と違って個人事業主は、自分自身の生活費と事業のお金を同時に管理しています。事業で得たお金を生活費として使うこともあるし、生活費から事業用の資金を捻出することもあります。

これを管理するために必要なのが、「事業主借」「事業主貸」という勘定科目です。

「事業主借」とは

「事業主借」は、事業を行っている私(事業主)のプライベートなお金(家計費)を事業用にちょっと借りる、という意味の勘定科目です。

事業主借

「事業主貸」とは

「事業主貸」は、事業で稼いだお金を事業を行っている私(事業主)のプライベートなお金(家計費)として貸す、という意味の勘定科目です。

事業主貸

ポイントは、主婦でかつ個人事業主の場合、事業主のプライベートなお金(家計費)には夫のお金も混ぜちゃってよいということ。

税理士さん
税理士さん
旦那さんとあなたの家計は一緒ですよね。

だから、旦那さんの銀行口座だろうとあなたの銀行口座だろうと、それは家計費としてまとめて考えて下さい。

例題を記帳してみよう

というわけで、以下の例題を使って実際に記帳してみましょう。

例題

・6月14日に、私の事業に必要な参考書籍(1,000円)を、オンラインストアで購入した。

※オンラインストアでの支払いには、家族カードを使った。家族カードの引き落とし先は、夫の銀行口座である。

夫の銀行口座は家計費として考えます。家計費は、事業をやっている私(事業主)のプライベートなお金です。

これを記帳すると、以下のようになります。

取引日 勘定科目 金額 貸方勘定科目 金額 概要
6月14日 新聞図書費 1,000 事業主借 1,000 参考書籍購入代
すみれ
すみれ
家計費はプライベートなお金だから、家計費を管理している銀行口座は帳簿に記帳する必要がないんだよ。

私の場合は、家計費を管理している銀行口座は、夫の銀行口座。家賃の引き落としや光熱費は、夫の銀行口座から支払っているよ。

「事業主借」「事業主貸」を上手に活用しよう!

私のような零細個人事業主は、家計費と事業費を2つに分けられないことがあります。特に主婦の場合は、完全に独立した事業用の環境を持つのは難しいと思います。

クレジットカードを家族カードにしている場合や、家賃・光熱費の支払いを夫の給与口座にしている場合などです。

そんな時に活躍するのが、「事業主借」「事業主貸」という勘定科目です。

この勘定科目を適切に使えるようになると、帳簿付が簡単にできるようになります。

バブちゃん
バブちゃん
ボクも使ってみようっと!
すみれ
すみれ
使ってみてね!でも、なんでもかんでも「事業主借」「事業主貸」にしちゃだめだよ!

※クレジットカード決済を発生主義で記帳する方法については、以下の記事をご参照下さい。↓

カード払い
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