2020年12月から簿記のネット試験が開始されました。いつでも自分のタイミングで受験できるようになったので、私も挑戦してみることにしました。
勉強してみると意外と難しい、簿記3級の試験。子供の卒業・進学準備や長期休みなどの影響もあり、なかなか勉強が進まない私。
つい勉強を先延ばしにしてしまうので「もう日付を決めて受けてみよう!」と思い立った私は、2週間先のネット試験を予約して自分を追い込み、受けてみることにしました。
簿記3級ネット試験の範囲
簿記3級ネット試験の出題範囲は、以下です。制限時間は60分。試験3日前から予約可能です。
配点 | 出題内容 | 第1問(45点) | 仕訳15問 | 第2問(20点) | 補助簿、理論問題の穴埋めなど |
第3問(35点) | 清算表、財務諸表 |
簿記3級ネット試験を受けた感想
さて、ネットで予約して簿記3級ネット試験を受けに行ってきました。
会場は、駅の近くの試験センターです。場所は分かりやすくてとても便利な立地でした。
持ち物
持ち物は、電卓と身分証明書(免許証やマイナンバーカード)だけです。筆記用具は不要です。
試験センターに付くと、受付でA4の白紙を2枚と、ボールペンを1本渡されました。白紙は、自由に使える計算用紙です。
電卓以外の荷物をロッカーに預けて試験開始です。
机が狭い!
個別の机にパソコンが1台置いてあり、そこで試験を受けます。音が気になる人にはイヤホンも用意されています。
ただこの机、パソコンをするための机なのでとっても狭い!
計算用紙と電卓を置くスペースがありません。しょうがないので、計算用紙の上にマウスを置いて、電卓は左手に持って試験を受けました。
時間が足りない!
薄々気付いてはいましたが、問題量に対して時間がとても短いです。
ちょっと立ち止まって「うーん?」と考え込んでしまうとあっという間に時間が無くなります。サクサク、パッパッと解いていかないと間に合わない試験です。
第2問がくせもの
第1問は仕訳、第3問は決算整理と財務諸表の問題で、市販の問題集で勉強した内容と同じような内容が出題されました。
ただ、第2問はどんな問題が出るのかイマイチ予想が付きませんでした。
私が受けた時には、受取手形の補助簿と決算整理が混ざったような、見たことのない形式の問題が出題されました。独学で問題集を1冊やっただけの私には「なんだこれ?聞いたことないよ」という問題でした。
第2問は色々なパターンで出題されるようで、対策が難しそうです。もう少ししてネット試験用の問題集が販売されたりしたら、独学でも対策できるようになるかも・・と思います。
結果は惨敗
簿記3級ネット試験の私の結果は、66点でした(70点以上で合格)。第1問、第3問は理解して解けましたが、第2問がほとんど出来ていなかったです。「うーん・・」と悩んで「あ、こういうことか!」と解き始めたところで時間切れ。とても悔しい気持ちになりました。
そのうちまた再挑戦してみるかもしれませんが、しばらくはもういいや。という気持ちです。
これから受験する人へ
これから簿記3級ネット試験を受験する人は、第1問と第3問をまず解いて、第2問を最後に解くのが良いと思います。第2問は予想していないような問題が出たりするので、ここで悩んでしまうと第3問を解く時間が無くなってしまいます。
第1問の仕訳を完璧に、第3問の決算整理をじっくりと、第2問は余裕があったら取り組む。そんな感じで合格点に届くと思います。
問題量に対して時間が少ない試験なので、100点を目指すよりも取れるところを確実に取る方が良いと思います。
私が勉強に使ったのは以下の2冊です。
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第11版 [簿記検定 ネット試験・統一試験 完全対応(TAC出版) (みんなが欲しかったシリーズ) 新品価格 |
みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商3級 商業簿記 第11版 [簿記検定 ネット試験・統一試験 完全対応](TAC出版) (みんなが欲しかったシリーズ) 新品価格 |
参考書は上記の「みんなが欲しかった!簿記の教科書」で十分だったと思いますが、問題集はもう1冊くらい、違う著者の本をやってみた方が良かったと思います。
簿記は出題範囲が広くて出題パターンも色々あるので、問題はたくさんのパターンを解いておいた方が良いです。
インターネット上にも予想問題が公開されています。→教育機関が公表した予想問題
これもとても勉強の役に立ちましたが、解答のみで解説がないものが多く、分からないままになってしまうところがありました。なのでやはり、解説の詳しい問題集をもう少しやっておけば良かったかなと思います。
簿記3級ネット試験の受験料は、3500円です。これが500円くらいだったら、何度も挑戦したいんですけどね・・。落ちたときの打撃が(気持ち的にも、金銭的にも)大きいので、またいつか自信がついたら挑戦してみようと思います。
2022年追記:合格しました!
2022年に再受験して、合格しました!詳しくはこちら↓