発生主義と現金主義
確定申告をするために帳簿を付ける場合、気をつけなくてはいけないのが発生主義と現金主義です。
確定申告には白色申告と青色申告の2種類がありますが、どちらも発生主義での記帳が義務づけられています。
ただし、白色申告と青色申告の一部では現金主義(簡易な方法による記帳)が認められています。
白色申告の場合は、発生主義で厳格に記帳するよりも簡易な方法による記帳が簡単で理解しやすいと思います。
※詳しくはこちら→簡易な方法による記帳
発生主義とは
発生主義は、取引が確定した時点で記帳する方法のことです。実際の入出金が行われなくても、入出金の予定が確定した時点で記帳します。
例:4月1日に消しゴムが100個(10,000円)注文され、4月30日にまとめて支払われた
単式簿記の場合
| 日付 | 取引 |
| 4月30日 | 現金 10,000円 |
複式簿記の場合
| 日付 | 借方 | 貸方 |
| 4月1日 | 売掛金 10,000円 | 売上げ 10,000円 |
| 4月30日 | 売上げ 10,000円 | 売掛金 10,000円 |
現金主義とは
現金主義は、実際に取引が行われた時点で記帳する方法のことです。実際の入出金が行われた時点で記帳します。
例:4月1日に消しゴムが100個(10,000円)注文され、4月30日にまとめて支払われた
単式簿記の場合
| 日付 | 取引 |
| 4月30日 | 現金 10,000円 |
複式簿記の場合
| 日付 | 借方 | 貸方 |
| 4月30日 | 現金 10,000円 | 売上げ 10,000円 |
青色申告者は、事前に届け出をすることで現金主義による記帳をすることが出来ます。
※詳しくはこちら→【国税庁】現金主義による所得計算の特例を受けるための手続
簡易な方法による記帳
発生主義と現金主義を比べると、現金主義(入出金があった時点で記帳する)の方が感覚的に分かりやすく、お小遣い帳感覚で記録しやすいですよね。
でも、確定申告の基本は発生主義です。
という人のために、白色申告では「簡易な方法による記帳」が認められています。
「簡易な方法による記帳」とは、毎日の収支を現金主義で記帳し、年度をまたぐ取引については発生主義で記帳するという方法です。
※詳しくはこちら→【国税庁】個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について
「年をまたぐ取引き」とは、例えば「今年度中に売掛金が発生し、来年度に入金される取引き」などのことです。
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期中の取り引き (年をまたがない取り引き) |
期末の取り引き (年をまたぐ取り引き) |
| 現金主義みたいな記帳でOK | 発生主義で記帳 |
※次年度に重複登録しないように気を付けて下さい、
「発生主義」できちんと記帳するか、「簡易な方法での記帳」にするかは、ご自身でルールを決めて混同しないように管理して下さいね。


